アジアハウスでは、次世代の主人公である子ども達が平和について考え学び、様々な国の人々との交流活動を通してアジアの歴史を共有し、明るい未来を創造する力を身につけることを目的として、2007年8月に国際交流セミナーハウス「アジアハウス」を多くの外国から人たちが暮らす東京新宿大久保の地域に開設しました。
国籍、年齢に関係なく誰もが自分の意思でアジアハウスの活動に参加ができます。
また日本でのアジアハウス開設に先駆け、2007年3月には韓国のNGO アヒムナ ( Ahimna Peace Builders ) が韓国安城 ( アンソン ) 市に体験学習と研修・交流のための家「アジアハウス」を創っています。
韓国のアヒムナとは交流・教育活動の分野で相互に協力しながら活動を進めています。

アジアハウスでは東アジアの青少年・市民が協力して平和なアジアの未来を創っていくために、国際交流活動や教育・学習活動の機会や環境作りを行います。
国籍の違いや国境を越えて、日本や韓国、東アジアの青少年・市民が寝食を共にしながら、交流・体験・学習活動を行い、活動の中から文化や習慣の違いを知り、互いの歴史や社会について学び、東アジアの歴史を共有し、誰もが自身のルーツやアイデンティティを認識するための学習・交流活動の機会や場作りをすすめ、アジアの平和実現に取り組む人材を東アジアのNGOや市民と協力して育成します。

 

2006年12月15日、第165回臨時国会において教育基本法改正が与党多数派によって断行成立し、12月22日に公布・施行されました。
また国連「子どもの権利条約」に基づく「子どもの権利(人権)に関する条例」の制定は「子どもに権利は必要ない」という勢力に押しつぶされ、骨向きにされる政治的・社会的な状況が各地で続出しました。

日本では現在、子どもの自殺の大幅な増加や青少年による犯罪や殺人などが連日ニュースになっています。
いじめ・増え続ける不登校、幼児虐待や子殺しと子どもたちを取り巻く学校教育や社会の問題も一向に解決の兆しは見られません。
大人・子どもに限らず、人間の内部で、自分や他者の命や人権・人間の存在に関する意識の大本が変わってしまったのか、と憂う人々の声がそこかしこで聞かれます。
こうした日本の現状から見た時に、子どもの人権に関する社会状況・政治状況はここ数年の間に著しく後退した感が否めません。

一方、東アジアやお隣の朝鮮半島の韓国と北朝鮮の子どもたち、また中国の子どもたちの現状はどうでしょうか?
数年来、中国・韓国からはとりわけ多くの留学生が日本を訪れ、ここ新宿でも特に大久保界隈では、行き交う人々の会話も日本語よりハングルが多く聞かれるほどです。
また、多くの在日韓国・朝鮮籍の人たちがこの街に暮らし、仕事や活動をしています。
韓流ブームも追い風となって、通りには韓国料理や韓流グッズの店が軒を連ねています。 様々な国籍、様々な立場の人達がこの街を支え、街は活況を呈していますが、日本人と留学生や外国籍の人たちとの接点は意外に浅く、日本に留学したのにほとんど日本人と関わることなく帰国してしまう留学生たちも相当数いるようです。
また、賃貸住宅での外国人お断りや、警察官の集中的な外国人取締りなどにも見られる外国人差別や排斥の風潮は、残念ながら依然として色濃く残っています。
日本社会は東アジア共通の歴史認識を隣人たちとほとんど共有できないままに、終戦後60年以上に渡る歳月を過ごしてきました。
遠くない将来、北と南のコリアがひとつの国に戻る時がやってきます。
私達は、同じ東アジアの市民として、一緒に東アジアの未来の歴史をつくっていく本当の友人同士にならなければなりません。

「現在」とは過去からの連なり、すなわち歴史の積み重ねの上に「現在」は存在しています。自分自身に連なる歴史の重襞を隣人達と分かち合い、共有することから、自身の属する社会の現状や、ひいては自分自身が見えてくるのではないでしょうか?

人間が皆、自立した個として生き、争いのない東アジアの未来の歴史をつくっていくために、東アジアの子どもたちの学びの家を共に創っていきましょう。

 
 

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